第2回ブログ「相手のことを考える」
「己所不欲、勿施於人」
何と読むかわかりますか?
見たところ漢文で出てきそうな、漢字ばかりの言葉ですよね。
書き下し分に直してみます。
「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」
意味はそのまま
「自分がして欲しくないことを、他人にするな」です。
孔子が紀元前500年も前の人なので、この言葉も2500年以上伝えられてきていると思うとすごいと感じると同時に気が遠くなりますね(笑)
さて、今回話す題材は僕の座右の銘についてです!
なんどもでてきてわかると思いますが、自分は
「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」を座右の銘に掲げています。
なぜ、この言葉を掲げているのと聞かれても、これといった理由はないのですが、高校生でこの言葉に出会ったときに
教師を目指す、すべての人が掲げるべき言葉では?
と思いました。(まじで)
なぜかというと、
教師って常に相手(特に児童生徒)のことを思って行動しなければならない職業だと思うんです。
授業、生徒指導、進路指導、教員間連携、学習評価、、、
どこをとっても付きまとってくるのは相手(特に児童生徒)との関係性です。
そのなかで、自分のことばかり考える教師や、自分主導で授業を進める教師がいたら、どんなことが起きてしまうでしょうか。
・自分が運営していて気持ちいいだけの授業を展開
・理不尽な指導
・児童生徒の学習意欲の低下・発達の妨げに
などなど
様々なネガティブなことが予想できてしまいますよね。
相手の気持ちを考える利点~教師ver~
自分は教師を目指している身ですから、やはり児童生徒の成長の一助になるべき行動を
していかなくてはなりません。
しかし、彼らの成長を手助けするといっても、まったくの知らないオジサンについてき
てくれるはずもないですよね。
先生という名目でそれなりにはついてきてくれると思いますが、、、
教師という仮面をかぶりながら、自分の好き勝手やる先生なんて絶対たくさんいるはずなんです。(実際に職場に出てないからわかんないけど)
でも、
「相手のことを考える」
この言葉を意識して行動することで、
教師の仕事、何をとっても良くなるんじゃないかなって思います。
授業であれば、
「この単元って結局、児童生徒に何を伝えたいんだっけ」
と考え直すことができ
指導する際は、
「なぜ叱るべきなのか、どう改善させたいか、みんなの前で怒るべきことなのか、個人でいうべきか」
など考えることができ、
感情的にならずに、次を見据えた指導ができます。
この二つの例のみならず、「相手のことを考える」ことは、様々なポジティブな要素を含んでいます。
教師って、教える人(師)と書くくらいですから、相手の気持ちを考えることって本当に当たり前のことなのですが、実行できている人とできていない人との間には、大きな
指導力や信頼度の差 が生まれると思いますし、
教師自身が学んで日々成長するかしないかの違いも出てくると思います。
意外と難しい「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」
自分自身、この言葉を常に念頭に置いて行動するようにしていますが、やはり忘れてしまうことも多々あります。
どんなときかというと、
・何かに夢中になっているとき
・忙しいとき
・眠かったり、疲れているとき
主にこの三つの状態のとき、ふと忘れてしまうことがあります。
それぞれ軽く例を挙げていきます。
・何かに夢中になっているとき
これは自分はゲームがあてはまります。
自分、ゲームに夢中になってしまうと全く人のことを考えられなくなってしまうんです。というか、ゲームのことしか頭になくなってしまいます。
・忙しいとき
バイト中とても忙しいときに後輩がとんでもないミスをした際、心無い一言を言ってしまいました。ほんとにいけません。
・眠かったり疲れているとき
相手ではなく、自分優先で考えてしまいがちです。機嫌悪い?って言われたりもします。
この三つの状況、自分だけでなく人間であればみんなこうなってしまうんではないかなって思います。
教師って、全部当てはまってるじゃん
そう思いましたよね(笑)
そうなんですよね。
だからこそ常に意識していないと、相手のことを考えた行動なんてとれる余裕のない職業だと思います。
最後に
さて、たくさん自分の座右の銘「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」について話してきましたが、どうだったでしょうか。
教師は意識すべきことだといいましたが、、すべての人が意識してなにも損ない言葉ではないでしょうか。
孔子さん、このような言葉を後世に残してくださってほんとうにありがとうございました。(笑)
自分が中学校、高校、大学と友達に非常に恵まれ、親友と呼べる友達ができているのも、この言葉を掲げて日々を送ってきたおかげだと思っています。
余談ですが、大学の野球部の後輩に、
「今まで出会った先輩の中でいちばん優しいと思います」
と言われたときは、めちゃくちゃうれしかったですね(笑)
(まあいい意味でも悪い意味でもあるとは思いますが、、、)
このブログを読んで、少しでも、相手のことを考えることを意識してみようかなって思った人がいれば非常にうれしいです。
さて、この辺でお開きにしたいと思います!
読んでいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに。